連休を利用して訪れた初秋の京都は、まだまだ日差しが強く、もみじの葉も青々と輝いていました。
今回の京都で選んだお食事は精進料理。
京都嵐山、世界文化遺産の金龍寺内にある「篩月」(しげつ)さんでは、本格的な精進料理をいただけます。
東京でも機会はありますが、やっぱり京都でとなるとやる気が漲ります
精進料理をやる気満々で食べる人、あんまり関わりたくないですね…。
でも自分自身だからどうしょうもありません
だってこのシチュエーションですよ。
心表れます
広いお部屋に通され、赤い絨毯に座って外に見える庭園を眺めながら待つひとときもまた風情たっぷり。
受付でいただいた“精進料理のしおり”には『食事五観之文』というものが書かれていました。
“食事五観之文”(しょくじごかんのぶん)
一ツ(感謝の意味)
この食物が食膳に運ばれる迄の、幾多の人々の労力と自然の恵みに、深い感謝を致します。
二ツ(反省の意味)
この食事を食べるに当り自分自身、日常生活に於て、それに値いするだけの徳行をつんでいるだろうかと自分自身に問いただす。
三ツ(心静かに箸を採りなさい)
この食事に向って貪(むさぼ)る心、厭(いと)う心を起しません。その時、その場に出されたものを最高と思う。
四ツ(良薬の意味)
この食物は、天地の生命を宿す良薬と心得(こころえ)て頂きます。
五ツ(道を積む 努力する意味)
目的をまっとうする為の活動源である事を心に於て食する。(学生であるなら学業をまっとうする為に頂くものです。)
食と向き合う際の基本の心。改めてこういう心得を読んでから食事をいただくと、ありがたみが倍増しますね。
さて背筋が凛と引き締まったところで、朱塗りのお膳が畳の上に運ばれてきました。
一汁一飯五菜。いただいたのは3,500円のお膳です。
右下から、汁ものは青豆をすりおろした冷やし汁に柔らかく煮たかぼちゃが入っていました。ほっこり癒やされる美味しさ。かなりお腹が膨れます。
その上のごま豆腐。しっかり濃厚な味わいでいやみのない美味しさ
茄子田楽は練りゴマ入りのクリーミーな白味噌が、こんがり揚げられた米茄子にたっぷりと塗られ、香ばしく焼き上げられています。柔らか過ぎずシュクっとしっかりした食感のある米茄子に大満足でした。
左隣は、きゅうりと粟麩の白和え。粟麩のこういういただき方は初めて。もちもちの食感が面白く、真似したい一品です
盛り合わせは大根の酢の物、栗、胡桃、里芋、こんにゃく、もみじ麩。そして笹の中はゆず入りの白餡を詰めたよもぎ麩饅頭。精進料理ってこんなにボリュームがあったんですね…
中央はお麩と湯葉の炊き合わせ。優しいお出汁とゆずの香りがたまりません
このお出汁ももちろん鰹だしではなく、昆布、椎茸、煎り大豆などの植物性食品からとったものです。
そしてしば漬けにたくあんとご飯。
梨にピオーネ。 以上
一汁五菜とは言いますが、この品数にこのボリューム。
欲張りな私だから完食出来たものの、普通の女性ならたぶん食べきれない量だと思われます…
質素で粛々としたイメージのあった精進料理でしたが、一転しました。
京都を訪れたら是非お勧めしたいお店の一つです。
ちなみにこちらでは座禅の体験もできるそうですよ
他の国の料理も楽しみは無限ですが、日本の食を通して学ぶことはまだまだ多く、深いものであることを感じ、日本人でよかったなぁと思うひとときでした。
4姉妹saori
天龍寺 「篩月」 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
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